2008年8月29日

印刷エレクトロニクスいろいろ

メモがわりに。

ハードウエアでスケッチする
服だけでなく,スケッチブックに導電性のインクや鉛筆などで描いたパターンを使って回路をスケッチするデモも注目を集めていました。

PARCがDARPAの要請で爆発を検知するセンサーテープの開発に取り組む


プリンテッドエレクトロニクスのイントロダクション

-新しい概念:ローラブル、折り紙および食用エレクトロニクス
-折り紙エレクトロニクス
-ユビキタスセンサーネットワーク
-電子パッケージング
-共形エレクトロニクス/電子壁紙
-着用可能かつ極めて携帯性の高いエレクトロニクス
-旧概念再訪:フォールトトレラントエレクトロニクス、ハードプログラムエレクトロニクス
-無回路エレクトロニクス


印刷技術がエレクトロニクスの未来を担う

キヤノン、金銀印刷に対応した「SELPHY ES3」

「プリンテッドエレクトロニクス」の可能性

2008年8月26日

ミュージカル・テレグラフ

電話の発明でベルに2時間遅れて負けた人として一部に有名なエリシャ・グレイさんは1876年にこんなものも作っている。ミュージカル・テレグラフ、最も初期の電子楽器の一つ。

(写真はここから)

1876年といえば特許の申請でベルに負けた年。こんなに美しく仕上げる暇があったら一刻も早く特許申請しとけば良かったのに・・

この楽器、ユーザインタフェースとしてはピアノで使われてるような鍵盤がそのまんま使われている。電子楽器でピアノとはまったく違う原理で動いてるんだからまったく違うユーザインタフェースでも良さそうなもんだけど、きっと考えるのめんどくさかったんだろう。でも結局はこの形が正解じゃないかと思う。
鍵盤の形は一応、いろいろ探求はされてる。Janko Keyboardとか。最近だとクロマトーンとゆうのもあるらしい。

こういう形状のほうが演奏もしやすく覚えやすいのはどうも事実らしい。
が、結局は必ずしも効率が良いわけではないQwertyキーボードが使われつづけるのと同じ理由で、この鍵盤の形とゆうのも使われ続けていくだろう。
でも探求の余地があることは事実で、シンセサイザーなんかはその後探求された電子時代以降特有のユーザインタフェース(ボタンだとかつまみだとか)が鍵盤にくっつく形に落ち着いている。ただ基本は鍵盤。全く違うスタイルの音楽でも作り出さない限り、新しいユーザインタフェースが定着するってことはないんじゃなかろうか。さすがにiPodに鍵盤はいらないもんな。

2008年8月23日

米国近代産業発祥の地

ボストンにほど近いウォルサムって町にあるチャールズ川産業博物館に行ってきました。ここはアメリカの近代産業発祥の地。それまでは家内制手工業的に細々とやってた織物業。1813年にFrancis Cabot Lowellさんがイギリスに渡って最新の織機をこっそり見てきます。帰ってきたLowellさんはチャールズ川の水力が利用できる川のほとりのこの地に工場を開きます。これがアメリカ近代産業最初の一歩。

中はこんな感じ。元は工場なのででかい。そして人がいない。
 

車。


活版印刷機。


活字を入れてるケース。初めて見た。


自動演奏ピアノ。ちょうどメンテナンス中。
 

ウォルサム時計もあったそうな。今はつぶれました。
 
時計いろいろ。
 

二階はこじゃれたマンションに繋がってました。1800年代に建てた工場をリノベーションしてる。絶対家賃高い。


入場料は一人5ドル。お安い。

ハーバード大歴史的科学器具コレクション

ハーバード大にあるThe Collection of Historical Scientific Instrumentsというのを見てきました。科学といったらMITとゆうイメージがありますが、もともとMITはハーバードの分校。というわけでハーバードにはMITより古い科学の歴史があり、History of Scienceという部があって、そこがいろいろ収集して展示してます。

雰囲気はこんな感じ。


太陽系のモデル。たぶん動きます。


ハーバード大サイクロトロンラボで1947年から使われてたコンソール。


携帯日時計だとか。懐中時計のない時代はこんなの使ってたのか。ちなみに時計の文字盤は日時計に由来してるのだそうです。


コレクションは現在、電子資料化が進められていて、ここから見られるようになってます。

ハーバードは他に剥製だらけの自然博物館があったり美術館があったりして充実してます。

2008年8月21日

Prototype This!

ここのニュースに出てますけど10月15日からディスカバリーチャンネルで「Prototype This!」ってゆう番組が始まるそうです。ロボットだとかガジェットだとかのプロトタイプをやるショーだそうでホストの一人Zoz Brooksさんはメディアラボの卒業生だそうな。
ところで今年はお金がないのでSIGGRAPHには行ってません。

2008年8月11日

求人情報:Imaging Software Engineer@Nokia

Company: Nokia
Job Title: Principal Software Engineer - IMAGING
Job Description: NOKIA
IMAGING ENGINEER – Point & Find
San Francisco, CA

We are looking for an experienced Lead Software Engineer to run our imaging-related product development efforts for our Point&Find Business Program.

Key tasks and responsibilities include:
•Develop image recognition and processing algorithms solely for particular business-driven use cases
•Help to recruit and retain a set of world-class image recognition and processing software developers with relevant product experience as well as transition existing engineers into the new organization
•Expert in C/C++ and MatLab. Prior experience with S60, Assembly, JAVA MIDP, S40, BREW, UI development, application protocols development, Flash and FlashLite a plus
•Experience in location-based services, mapping, picture management, data mining, database design, web analysis, content tools a plus

略したけどその他たくさんの条件がずらずら。
たぶんここの求人。
「Point&Find Business Program」って、たぶん携帯のカメラでビルとかを写すと関連情報が出てくる、みたいなアプリケーションなんだろう。

2008年8月8日

曲面センサ


生産さえできるならこういうセンサが主流になってもおかしくはないな・・。ちなみに「写ルンです」は収差をおさえるためにフィルム面が曲がっているのだそうだ。
ここに三菱電機の曲面CCDのニュースがあるのだがこれはその後どうなってるのだろう。

生物の眼といえばこの本がおもしろい。

眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
アンドリュー・パーカー
4794214782

完璧で複雑な器官といえば、たとえば目がそうだ。さまざまな距離に焦点を合わせ、さまざまな量の光を受容し、光の球面収差や色収差を補正するといった比類なき機能をそなえた目が、自然選択によってつくられたのだろうと考えるのは、率直にいって、このうえなくばかげていると思える。だが、太陽が動いているのではなく、地球のほうが太陽の周囲をまわっているのだと最初にいわれたとき、われわれの常識はその説を誤りだと断じたものだ。
(ダーウィン 新版図説 種の起源 1997 P108)


ダーウィンのまさにこの説に関した本で、生物の眼が生物史的に見れば一瞬で形成された、ということを豊富な裏付けをもとに論じてる本だ。どうも自然淘汰というのは相当優秀なエンジニアらしい。

参考:ルネベルグレンズ

2008年8月6日

International Development Design Summit (IDDS) at MIT

今日の16-18時にメディアラボ地下のバルトスシアターでFinal celebration of the International Development Design Summit (IDDS)というのをやるらしい。今日やることを今日アナウンスするなよ。行けないじゃないか。

これは何かってゆうと、発展途上国の生活を向上させるためのプロダクトのプロトタイプをいろんなチームが考えました!見て下さい!という発表会だ。どんなものがあるかというと、たとえば井戸から水をくみ出すポンプだとか。先進国向けのプロダクトとは違って、持続可能性とゆうのが大事なとこで、たとえば現地で整備できるようになってる、などということが必要要件に入ってるんじゃないかと思う。後は机上で考えるだけじゃなくて実際現地にも行ってると思う。

こういう動きは最近盛んなようで、他に実際どんな物が現地で使われているかは、Design For the Other 90%のサイトに載っている。これはニューヨークにあるクーパーヒューイット国立デザイン美術館が去年やった展示会のサイトなのだが、「Other 90%」というのは先進国以外の人、ということを意味している。こういうことを臆面もなくやるとこがアメリカのいい面じゃなかろうか。
LifeStrawなんてほんとドラえもんの道具みたいだな。

デジタルサイネージコンソーシアム

昨日の電通の人の話で、これからの広告として注目してるのがデジタルサイネージとゆうことだった。要は街中に置いてあるディスプレイなのだが。
デジタルサイネージコンソーシアムという集まりがあって、電通もそれに入ってるらしい。メンバー企業を見ると結構メジャーな会社が入っている。
ミッションは
1) デジタルサイネージ産業が直面する課題の解決と新市場の創出
2) 生活シーンにおけるサイネージ経験価値の向上
で、具体的にはデジタルサイネージに関わる以下のような課題の解決を目指すらしい。
1) コンテンツ配信の統一ルールの不在
2) 広告指標の不確定性
3) 利用方法および効果的なコンテンツの検証不足
4) 小規模広告主導入のためのスキーム不足
5) デジタルサイネージの法的性質の曖昧さ
6) 産業・利用に関する統計・データの不足
良い試みではなかろうか。

電通トーク

メディアラボのスポンサーになった電通と電通国際情報サービスの人の話があった。電通国際情報サービスは1975年にできた電通とGE・・何で?の合弁企業で、企業向けのwebサービスを作ったりする会社だそうだ(例:三菱東京UFJのオンラインバンキングシステム、ANAマイレージクラブ)。ラボの中の人向けに会社紹介と何でスポンサーになったかの説明をしていった。
電通は世界一の広告会社なんだそうだ。知らなかった。今調べたら単体だと世界一、グループだと5位に入るそうだ。で、90パーセント以上は日本での売上げ。
電通のビルの紹介。フロアの数よりエレベータの数の方が多い。Face to Faceのコミュニケーションを重視したらこうなった。んだそうだ。
あとはQRコードを使ったコミック小学館ブックスの広告だとか「牛乳に相談だ」キャンペーンの紹介とか。
さらに社内で使っている広告のためのツール紹介。これが凄かった。いろんな自家製ツールがあって、どんな広告を出したらどんな効果が得られるかをシミュレーションできるようになってる。しかも認知度など実際の測定結果がシミュレーションに沿っている。恐ろしい。本気になったら日本の政治なんか簡単に操れそうだ。

なんで電通がメディアラボなんかに?ということだが以下のような動機だそうだ。
・従来はトレンドセッターがトレンドを作っていくものだったがwebが普及して最近はそうでもなくなってきた。大きなトレンドを作り出すというよりも、いろんなところにミクロなトレンドがある感じ
・従来の消費者の心理のプロセスモデルはAIDMA、
1. Attention (注意)
2. Interest (関心)
3. Desire (欲求)
4. Memory (記憶)
5. Action (行動)
だったが、最近は変わってきたんではないか。AISAS®(商標登録番号第4874525号、2005年、電通)
1. Attention (注意)
2. Interest (関心)
3. Search (検索)
4. Action (行動、購入)
5. Share (共有、商品評価をネット上で共有しあう)
なんじゃないか

という具合に広告のモデルがメディア技術の普及によって変わってきてる、と。そのへんの危機感が背景にあって新しいメディアへと適応していくことを目指してるらしい。

平成20年3月期の電通の決算短信によると、電通の売上比は以下の通り。

平成19年の「日本の広告費」(電通調べ)によると、この売上の中で6割以上を占めるマス四媒体の広告費は3年連続して前年割れなんだそうだ。そりゃ不安にもなるわな。
一方、ほとんどの売上が広告からのGoogleの2008年第1四半期の売上高は51億9,000万ドル。これはほとんど四半期の電通の連結売上げと一緒だ。逃がした魚はでかい。セカンドライフで遊んでる場合じゃなかった。

2008年8月5日

五十嵐デザインインタフェースプロジェクト

今年の4月にスタートしたKMD、慶應メディアデザインこと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の稲見昌彦教授(紹介記事ここ)のメディアラボ内でランチトークがあった。タイトルはEnhancement of Human I/O。今までの仕事をいろいろ紹介していった。けっこう盛況で、「何このクレイジーな研究」みたいな感じで受けていた。
政府・・じゃなくて科学技術振興機構(文部科学省所管の独立行政法人)のバラ・・じゃなくて出資で新しい研究室が出来たとかで、そのリクルートが今回来た目的だそうだ。その研究室というのは五十嵐デザインインタフェースプロジェクトだそうな。東大の五十嵐健夫准教授(紹介記事ここ)が中心のラボらしい。
稲見教授はメディアラボのRameshさんと仲が良くて、RameshさんがMITの近所にある三菱電機の研究所、MERLに居るときにも研究室の学生を受け入れたりしてた。メディアラボの学生もだいぶ興味を持ってたんで、今度は米国→日本と逆の流れの人の流れができるかもしれない。

2008年8月2日

ディスプレイベンチャー3社

ボストンのローカル新聞、ボストングローブ紙のweb版、boston.comで「Rethinking display technology」というタイトルで、ボストンのディスプレイに関連したベンチャー企業3社の紹介がされてる。

前からボストンにあった、iPodに繋いで映像が見られるメガネを売ってるMyvu Corp、最近だと雨が降りそうなときに柄が光って教えてくれる傘を売ってるAmbient Devices、電子ペーパーのE Inkについて軽く触れられて後で、以下の3社が紹介されている(ちなみにAmbient DevicesとE InkはもともとMITメディアラボで研究されていたもの)。

一つ目はSiftables。会社を作ってアーティストやデザイナ、研究者に売ろうと思っているそうだ。
二つ目はVitality Inc。Ambient Devicesにも関わった、シリアルアントレプレナーのDavid Rose氏の会社だそうな。これは飲むタイミングを教えてくれる薬ケース。たとえば一日一回飲む薬だとすると、一日一回光って飲むタイミングを教えてくれるというもの。

また、インターネットに繋がるものもあり、これだと空になったら薬局に連絡が行ったり、以下のようなレポートを作ってくれたりするらしい。

アメリカで薬をもらうときは、薬を買うと薬ケースを渡されて、「○○回までリフィルできます」という形態でもらったりする。この会社はうまくいくかもしれない。

もう一つはA2aMedia。建築物の壁用ディスプレイ。ブラインドカーテンにLEDが付いたみたいなやつ。

ボストングローブのビデオは以下。Siftablesと壁用ディスプレイの人のインタビューです。はみだしてますが。